神様の落としもの
バスが来ると、通学ラッシュは割けた時間だったのでゆっくり座れた。

座れるだけでも、かなりの救いだった。

俺はゆっくりと座席に腰掛けた。

大学は3つ目のバス停であっという間に着いた。

「すみませーん!止めてください!」

俺は大きな声で叫んだ。

と言うよりは叫ばざる終えなかった。

バスのボタンは思ったより高い位置にあった。

バスの運転手はビックリしたのか急ブレーキを踏み、乗車員一同その急ブレーキと俺の声に驚いた。

「すみません。すみません。」

と何度も乗車員に謝りながら、俺は顔を真っ赤にして大学の正門で降りた。

学校に着くと講義は既に始まっていた。

俺はぎこちない動きで勇磨の元に向かった。

「オッス!佐家神どうしたの?今日はいちだんとボサついてるぞ。今日はシャレになんないくらい!!あはははは。」

勇磨は俺の頭を見て笑いを堪えられずに、大声で笑い出した。

「こら!そこ!煩いぞ!」

講師の先生がキッと睨んできた。
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