神様の落としもの
卵の味なんてどうだっていい…。

美味しいか美味しくないかなんて、俺には関係のないことだった。

どれだけお互いが尽くすかが、恋愛をする上で重要なんだと、この時思った。

お弁当のおかずに少し焦げ目が付いている感じなんて、勇磨のために頑張った証拠を主張しているようだった。

俺は、ただ、ただ…羨ましかった。

俺はこの時、勇磨に軽い嫉妬心さえ覚えた。

俺も早く彼女欲しいなぁ~…。
< 19 / 40 >

この作品をシェア

pagetop