神様の落としもの

俺がベッドにもたれ掛かりながら深呼吸をしていると、天使が慌てて起きてきた。

「ごめんね！いつの間にか寝ちゃってた。もう起きて大丈夫？」

「はぃ…。看病ありがとうございます。もう平気です。俺、練習中に倒れたんですかねぇ？」

「そうそう、練習中に突然倒れたらしいよ。どっか打ったりしてない？見た目は特に問題なかったけど、動くと少し痛み感じるかも。その時は言ってね。」

そう言って天使は俺にニコッと微笑みかけ、話を続けた。

「それより、みんな心配してたよー。倒れた原因はただの日射病だろう、って先生が言ってた。でも、このくらいの暑さで倒れてたらこれから先やっていけないよ。多分、栄養不足もあるだろうって言ってたし、ご飯ちゃんと食べなきゃだめだよ？」

「はーぃ。」

日射病と栄養不足か・・・情けないなぁ。

俺は少し恥ずかしそうに頭をくしゃくしゃっと掻きながら返事をした。