神様の落としもの

次の日、俺は今までになく早起きをした。

何故か目覚めが良かった。

俺は起きてすぐに携帯を開いた。

いつもと変わらぬ待ち受け－

別にメールを期待してた訳じゃないよ・・・。

ただ時間を確認しただけ。

そう自分に言い聞かせながら、俺は学校に行く準備をした。

学校に着くと勇磨はまだ来ていなかった。

俺が一番後ろの席に着き、教科書を出していると勇磨が教室の入口で驚異的な声を出し猛ダッシュで俺のところに駆け寄ってきた。

「おい！佐家神どうした？頭でも打ったか？」

「うん。昨日部活で倒れて、どうやら俺は頭を打ったらしい・・・。」

「まじかぁ～？大丈夫か？無理は禁物だよ！俺の大事なパートナーなんだから、体壊したら大会出られなくなっちゃうよぉ～。」

そう言い、勇磨は両手で俺の頭をクシャクシャ～っと撫でた。

「やめろ～！ホモ男！」