神様の落としもの
「おっ!今日はいつもの寝ぐせがない!!!!佐家神はやれば出来る子だったのかぁ~!」

そう言いながら、勇磨は俺の横の席に着いた。

その瞬間、俺の携帯電話が鳴り始めた。

待ち受け画面には『 森岡唯 E-mail 』の文字。

俺は嬉しさを堪えながら、勇磨に悟られぬようメールを開いた。

『おはよう。今日も1日頑張ろうね!お昼ご飯はどこで食べるの?』

『食堂。』

出来るだけ簡単に返事をした。

勇磨と俺は大親友だ。

お互い少しの異変にくらいは簡単に気付く。

今、勇磨に唯ちゃんの存在を悟られたら、絶対冷やかされるに決まってる。

俺は冷静を装い、いつもと変わらないようにしていた。

つもりだった・・・。
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