神様の落としもの
もうすぐでランチタイム・・・。

「佐家神どうした?今日落ち着きないぞ、お前。」

「へっ・・・?」

不意打ちの質問に間が抜けた返事・・・。

俺は一人ソワソワしていた。

それは唯ちゃんにメールを送っていたから・・・。

もしかしたら昼一緒に食べよう、と押し掛けてくるのではないかという不安と期待。

嬉しい反面、勇磨に知られるのは何だか照れくさい。



お昼になったが唯ちゃんの姿はなかった。

俺の考え過ぎかぁ・・・とは言うものの、やっぱり周りが気になる。

女の子のキャッキャ騒ぐ声が聞こえると、いつも以上に反応してしまう。。。

「お前、やっぱりおかしい・・・。」

勇磨が目を細めながら、俺の顔を覗き込むように見てきた。

「おかしくないよ!」

そう言い、俺は茶碗で顔を隠すようにしてご飯を駆け込んだ。

「太郎~ちゃん!」

俺の目の前から可愛い声が聞こえた。
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