神様の落としもの
ブーッ!!

ゲホッ!ゲホッ!

俺は思わず米粒を吐き出し、噎せてしまった。

「おい!大丈夫か?ってか、お前・・・汚ねぇよ!」

勇磨は自分の後ろに立っている唯ちゃんの存在に、まだ気が付いていない様子だった。

唯ちゃんは俺の様子を見て、すぐにティッシュを差し出してくれた。

「ごめんねぇ~。驚かして・・・。でも、吐き出すほど驚かなくてもよくない?」

「ごめん、ごめん・・・。不意打ちだったから。」

俺は照れくさくて、唯ちゃんの顔を見ることが出来なかった。

米粒を掃除しながら、何度か頭を軽く下げた。

「ここ座って良い?」

「もちろん!!」

勇磨は軽く答えた。

「太郎ちゃん、また唐揚げ食べてるの?」

「へっ・・・?太郎ちゃん??もしかして、お前のことぉ~!?」

勇磨はとたんに大爆笑した。
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