神様の落としもの

「俺、佐家神の親友で勇磨って言います！よろしく！てか、何友？いつの間に女友達作ったんだよぉ～。親友の俺に教えてくれないとか、冷たいなぁ～。」

「だってお前に話すと、からかいそうじゃん。それに、ただの友達だし・・・。」

俺はボソッと話しながら、唐揚げ定食を少し無造作にほおばりながら食べた。

「佐家神、冷たいなぁ～。そんなんだから女の子にモテないんだよ～。ねぇ？名前なんて言うの？」

「森岡唯です。太郎ちゃん本当に冷たくって・・・。メールとか、絵文字もないし、２行で終わっちゃうし・・・私泣きそうでした。。。」

唯ちゃんは少し悲しい顔をしながら勇磨に相談していた。

「可哀想に・・・。だってよ、佐家神！こいつ、今まで女の子と付き合ったことないし、まともな女友達もいないから、どう接したらいいのか分かんないんだよ・・・。ごめんな。でも、良い奴だからよろしくな！！」

勇磨は俺のフォローをしてくれていた。

俺は心の中で勇磨に拝み、賽銭５千円心のポケットから取り出した・・・。

やっぱり千円！供え、３回お辞儀をしておいた。

「そうなんですね。ちょっと安心しました。彼女さんいないんだぁ・・・。」

唯ちゃんは呟きながら、自分のカバンからお弁当を取り出した。