神様の落としもの

「おっ！！手作り？」

勇磨が興味津々に覗き込んだ。

俺もかなり興味があったが、何故か照れくさくてチラッと数回見ただけだった。

唯ちゃんの前では何故かクールを装ってしまうのか、素直になれない自分が居た。

「おい！見て見ろよ～。このヘルシーバランスを考慮した弁当！！」

「おぉ・・・。すげぇなぁ。自分で作ったの？」

「うん。栄養不足で倒れたくないし。」

唯ちゃんはクスクスッと笑った。

「勇磨さんも自分で作るんですか？」

「滅相もない！！これは彼女の愛情弁当♪」

「へぇ～。愛情弁当かぁ～。響きが良いですねぇ～。」

唯ちゃんは目を見開き、興味津々に勇磨の弁当を覗き込んで来た。

「唯ちゃんも、彼氏に愛情弁当作ってやんないの？」

勇磨が弁当の卵焼きをかじりながら興味津々に質問する。