ヤンデレ兄弟と同居しているが、もう限界。
なんだか、こそばゆい気持ちになった。名前を呼ばれるのは久々で、頬がちょっと熱くなる。

気を紛らますように、軽く頷き、紅茶に口をつけた。




「あ、おいしい…」
「それはよかった」
「そうね。……ねぇ、棗。楓を呼んで来てくれるかしら?」
「もう呼んであるよ。兄さん、もういいよー」




棗がそう言うと奥のドアに見えていた黒い影が、扉を開けた。

そうして部屋に入って来た男の子を見て、またしても驚いてしまう。









ふ、二人目のイケメンだ……!
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