夜人【ヨルヒト】さん
トキコは目を閉じた。眉間に深く皺が刻まれる。

「何か聞いても『どこでもいい』『なんでもいい』

話振っても『私はいいよ、トキコはどう思う?』

そんな答えばっかり。

どうでもいい反応するのに、どこまでも後をついてくる」

言葉を切り、トキコはため息をついた。

「……段々エミカと一緒にいることが嫌になってきた。

サナミもチサエも、エミカがウザいって。

だからエミカを外して遊ぶようになった」

「…………」

ユキオミの煙草から、長くなった灰が落ちた。
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