夜人【ヨルヒト】さん
「だって……顔色おかしかったし、首のあざ……」

うずくまっているチサエが、更に身体を固く抱き締める。

「あれ、首吊りの跡じゃ……」

「チサエ!」

サナミは、強い調子でチサエの言葉をさえぎった。

「そんなわけないでしょ! あのバカ女、なんでも大騒ぎにしたいだけだよ。

携帯壊されただけで自殺するわけないじゃん!」
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