汚れを知らない女神さま゚+.。◕ฺ


「…おじゃまします。」


靴を揃えてあがるとふわりと香る懐かしい匂い。


帰ってきてしまった、2年前と同じ、と錯覚してしまう


・・
まだ違うのに。


「リビングに行っといて」

雄大の言葉すべてに従う。

ソファに腰かけて待っていると雄大がキッチンからココアとコーヒーをもって来た。



制服の短めのスカートを必死に伸ばして耐えられない沈黙をやり過ごす。



何分も経ってたかもしれないし、ほんとは少しの間だけだったかもしれない。



雄大の携帯が鳴った。



「ごめん、ちょっと」



床に座っていた雄大がキッチンに行って電話に出た。


「もしもし、私です。

──え?はい、それはですねまだ終わってないんです。


今少しごたついてまして、──はい、いや…。

──もう少し待っていただけませんか


分かってます、すみません。


1ヶ月から2ヶ月後には何とか…──いけそうですか?
───承知しました。

─はい、失礼します。」




…何話してたんだろう。


雄大はごめんなと言いながら戻ってきたけど

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