汚れを知らない女神さま゚+.。◕ฺ


「ちょ、西田!なにしてんだ、やめろよ!」


西田、かおりを止めに入ってくれたのは、終業式のあの日私と話していた男子だった。



「うっさい!離してよ!
こいつは、私を裏切ったんだから!」


腕を掴まれ更に発狂し続けるかおり。


「どういうことだよ、落ち着けって!」


「だから!こいつは!望月先輩とできてるの!!!」



あぁ、言われちゃった。

みんなが口々に、まじ?、そうだったんだぁ、とかヒソヒソ話してるのが聞こえてくる。


「えっ…」


かおりの、言葉を聞いて急に動きを止めてどこかに行ってしまった男子。



「え、そおだったんだぁ!!」


「お似合いだよ!いつから〜!?」


なぜか、女子がやって来て私と雄大の馴れ初めを聞き出してくる。


あぁ、そっか。自分の好きな人じゃなけりゃ”恋バナ”したがるもんね。



でもね、みんな。私たち付き合ってないの。


「いや、照れる〜!からこの話無理かなぁ」


手で顔を隠しながら保健室行ってくる!と行ってその場を後にした。


かおりの視線が痛すぎて。




< 127 / 177 >

この作品をシェア

pagetop