汚れを知らない女神さま゚+.。◕ฺ



保健室に行くまでに、ついため息が零れる。


油断したら涙が出てきそうで唇を必死に食いしばる。



「失礼します」


「あら〜、どうしたの〜?」


「ちょっと頭痛くて…ベッド空いてますか?」


「そう?熱とかは、無さそうだけど。
ベッド空いてるからちょっと休んでいいわよ」



「…ありがとうございます」


ベッドに入ってカーテンを閉めてもらって鼻まで布団をかぶった。

保健室独特の匂いを嗅いでいたくなかった。


このまま寝たいな、それで放課後まで目が覚めなきゃいいんだ。



そんなことを思ってても寝れない。


ただぼーっと過ごしてたら、一時間目の開始を告げるチャイムが鳴った。


「……」

また、小さなため息が漏れた。




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