汚れを知らない女神さま゚+.。◕ฺ
「なぁ如月。お前がやったんだろ?」
岩谷くんが、やって来て私に小声で囁いた。
「だから、私本当にしてないよ?
だって、できないじゃん。」
本当は、私。
朝1番のりで学校に来て、紙をセロハンテープで机の内側の上に軽く固定した。
何回も使い古したテープで、少しの衝撃を与えただけで落ちるようにして。
かおりの字と私の字って似てたからカンニングペーパーを作るのは案外簡単だった。
そして、紙を回収してもう一度学校を出て雄大と登校するふりをした。
朝のSHRが終わった後岩谷くんの席でつまずくふりをして椅子を引いた時に、机の中に紙を貼った───。
かおりが机の中を確認した時に見つけることができなかったのは、紙の裏は黒く塗りつぶして見つけにくくしてたから。
そして号令で椅子を引く時机に手をつくのは分かってるから(かおりの癖)その時に紙は落ちたってわけ。
まさかこんなアホな作戦がうまくいくとは思ってなかったけど。