汚れを知らない女神さま゚+.。◕ฺ
「追わなきゃ。庵を。」
誤解だといえば誤解だけど。
きっと庵をひとりぼっちにしちゃったから怒ったんだよね。
ごめんね、庵。
ちゃんと謝るから。
だから、帰らないでよ────!
まだ半分くらい残ったパンケーキをそのままにして私は席を立った。
「また後で来ます!すみませんでした!」
お客さんの視線を浴びながら和樹さんに一礼して扉に向かうとき、後ろから声が聞こえた。
「ごめんな。
でも、庵を頼むよ…。頑張れ」
和樹さんの悲痛な呟きを背中で受け止めて私はお店を後にした。
「庵。庵…っ。…っ!」
人目も気にせず叫ぶ。
だけど、庵の姿は見えない。
庵は足が速い。だから私だって一生懸命走ってるのに。
どこに行ったの────?