汚れを知らない女神さま゚+.。◕ฺ
「だぁー、もう!うっせーんだよ。」
佐藤くんが叫んだかと思うと、いきなり私の上にまたがってきた。
「ちょっと……、っんん!…ん」
自分の唇に襲いかかる柔らかい感触。
突然の事に頭が、回らない。
私、佐藤くんにキスされてる…?
噛みつくように繰り返されるキスに抵抗するけど、男性の力には敵わない。
やめて、やめて…!!
永遠と繰り返されるキスに息が持たず、彼の胸板をどんどんと叩く。
瞬間離れる整った顔。
「…はぁ、はぁ…。何するのよ…!」
乱れた呼吸を整えながら訴える。
「はぁ?あんまぎゃーぎゃー騒ぐなよ?
お前は俺らが拉致ってる。
下手な動き1つでもすりゃあ地獄だ。
それでなくても…いや、何もねぇ」
そうだ、ここできゃっきゃっしてる場合じゃない。
私は今廉くんに支配されている、
そして変な佐藤くんは廉くんの…手下のような人。
怒らせちゃまずい、って事。
そして地獄とは、私がヤられる事を指す。
そんなのやだ、絶対嫌。
「俺らで汚れてもいいのか?
…オウジサマに会う前に。」
オウジサマ…?
それは…
「庵のこと?」