汚れを知らない女神さま゚+.。◕ฺ
「それ以外に誰がいる。」
「……。でも私庵とケンカした。
だからまず仲直りしなきゃ。
ねぇ出してよ…!ここから!」
私を拉致ってる人の手下にそんな事言うなんておかしいと思う。
だけど、自惚れかもしれないけど。
佐藤くんはこんな事望んでないでしょ?
私にキスした後もすごく辛そうな顔になった。
隠すように酷い言葉言ったけどそれは彼なりの忠告なんでしょ?
おめでたい頭なのかな、私。
「ねぇ、佐藤くん…!」
きつく口を結んでいる佐藤くん。
「…俺だってこんな事したくねぇよ…っ!
だけど、廉がおかしいんだよ、あいつ。
お前のせいで狂ってるんだよ…」
無造作だけどかっこよくセットされた茶髪は佐藤くんがぐしゃぐしゃにしてしまった。
「ど、ゆ…こと……?」