汚れを知らない女神さま゚+.。◕ฺ


「廉は、俺達の幼馴染なんだよ。
廉はカッコイイし頭もいいからモテるしちゃんと今通ってる公立に行けた。

けど…俺ともう2人居ただろ?俺ら3人は、頭悪くてさ。公立受かんなくてほぼ不良校みたいなとこの私立に行ってんだよ。

それでも廉は変わらず俺らとつるんだ。自分が悪く言われても、俺らが大切だから、って。
最高の幼馴染なんだよ。」


廉くんに、そういう思いがあったんだ。

何だかイメージが変わった、だって最初が…あれだったもんね…。

そう思っている間も佐藤くんは話し続ける。


どこか誇らしげに話す様子からだんだん思い詰めた、悲しさに端正な顔を歪ませながらも話し続ける。


「…お前と出逢ってからだよ。
お前が女神とか言われるようになって廉はお前に興味が湧いた。

お前汚れの無い、
『汚れを知らない女神さま』
って言われてるだってな。」


童話を信じない子供のような呆れた目で私を見ながら呟く佐藤くん。

汚れを知らない女神さま?


そんな風に呼ばれていたの?


私は… ケ ガ レ テ イ ル ノ ニ 。

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