汚れを知らない女神さま゚+.。◕ฺ
「なに?なんか由依がいなくなるみたいじゃん」
庵がぽつりと呟いた声が、私のカラダの奥底まで木霊した。
何も答えられない、だって本当の事だから。
空調の効いた涼しい部屋で嫌な汗が背中をゆっくりと、つぅと伝った。
「庵!縁起でもねーこと言うなよ!」
すかさず新が否定をしてくれたおかげで少し落ち着きを取り戻した私は明るい声で言った。
「庵の歌がね。聞きたいの。
庵いっつも歌ってくれないからさ?
歌ってほしい。」
「…だからって別に動画に撮るほどでもねーだろ」
しょうがないな、と腰をあげると新からマイクを奪い、機械を持ち曲を入れた。