バースデー・イブ
次の日曜日、指定された河川敷まで行く。
「ここ地元すぎるわ」
そう独り言をつぶやいてしまうくらいに家から徒歩5分圏の場所にある河川敷のグラウンドに歩いていくと、白地にブルーのたてじまの入ったユニフォーム姿のグループが素振りやキャッチボールをしている。あのグループかな?と思いユーに電話をかけるとそこにいるメンバーのようだ。
「ちーちゃんこっち」
そう叫び手を振る人が。
「
「チーム名は何て言うの?」
「るーびーっ腹ぺんぎんず」
それを聞いた瞬間噴き出してしまう。
「るーびーっ腹ぺんぎんずとか……誰のセンス?」
「あいつ、中学からの友達」
「はじめまして。久保とは中学からの仲でバッテリー組んでました。今は社会労務事務所に勤務してます」
「このチームのメンバーだとコンサル系の会社できちゃうよな」
「ああ、司法書士もいるからな。将来は俺たちでオフィスはじめようぜ!あと、美人のお姉さんがいたらパーフェクトだから……お姉さん入んない?」
「あたしはタイムスで経理してます」
「おー、俺あそこの情報誌好きだよ。グルメとか美容とか見てて男でも楽しいよ」
「最近は男性読者に向けてもコーナー増やしているんですよ」
「ちーちゃん、ね編集目指してるんだよ」
「いいね、そうゆう女ってかっこいいよ。」