私は初めから病気だったワケじゃない!!

隣のMくん

中一の時に隣の席になったMくんは、
ちょっと変わっていた。

授業中に、
落書き描いたり、
某有名猫型ロボットと、
登場人物の絵を
プロダクションのお弟子さんよりも、
そっくりに落書き帳やらノートに描いていた!!

成績はイマイチだけど、

授業中に何か他愛のないおふざけを仕掛けてくる。

紙の小さくちぎった中に、
漫画のキャラクターを描いて、
私の机に飛ばしてくる。
今日は、有名忍者犬の絵だ!!
Ｆ先生キャラだけでなく、
A先生キャラも上手で、
本当そっくりに描けていて、
思わずにやにやしてしまう！

よく先生にバレないなぁ〜と、
思っていたけれど、
私が真面目な生徒と先生に思われていたから、
まさか授業中に、
こうした丸めた紙を飛ばしたりする事を
Mくんから仕掛けられていているなんて、
気がつかなかったようだった!!

私も、Mくんの突拍子のない行動が、
面白く、絵も上手かったので、
あたたかい目で相手をしていた。

隣のせきくんほどマニアックな世界ではないけれど、
誰もがやりそうな、
小学生レベルのおふざけだった。

Mくんの絵が、上手かったから、
素直な気持ちでほめたら、
数日後、ノートの一頁いっぱいに、
有名某猫型ロボットの絵を
描いてきてくれて、

「やる！」

「え、くれるの〜♪
ありがとう！」

Mくんは、絵を渡したら、
ぶっきらぼうに背を向けて、自分の席に座った。

ある日、
Mくんは、
黒板の所で、
何かしていた。

また変なことやってる……。

あまり気にとめないでいたら、
古文の時間に、
ティッシュの固まりを
投げてきた!?

スカートに
白い粉がティッシュからこぼれてきた!!

「やだ!!
何するの!!」

流石に私もキレた!!

投げつけられたティッシュの固まりをそのままつかんで、
Mくんに投げ返した!!

「こら！
そこ!!
何やってるの!!」

古文の先生に注意され、
私は、まだ怒りがこみ上げてはいたけれど、
しぶしぶ前を向いた。

そんなことがあってから、
Mくんを相手にしないようにした。

翌日、席替えがあったから、
Mくんとは、
ずっと席が離れた。