私は初めから病気だったワケじゃない!!
部活での、
T先輩は、
男女共々に人気だった。
ただ、小学校の後輩で、
私を慕ってきた一年生に、
学校の周りの道路を
ランニングした時に、
途中で隠れて、
一年生たちが通りすぎた直後に、

「お前らおっせーぞ!!」

と、一周早く走っているフリのイタズラをして、
嫌われいた。

私がそんなT先輩を好いているのがバレバレで、
後輩たちに、

「T先輩はやめた方がいい!」

と、忠告されたほどだった。

夏休みは、水泳部の唯一プールでの練習三昧の期間だから、
毎日のように、
千メートル泳いだりした後に、
男女混合異種目競泳(平泳ぎ、クロール、バタフライ、背泳ぎの区別なしで、競争して泳ぐこと)したり、
水球ごっこしたりして、
遊んでいた。

マネージャーのC先輩は、
泳げないから、
浮き輪のデカイのに乗っかって、
脇の浅い所にいたりした。

C先輩って、
なんで泳げないのに、
水泳部に入ったのかな?

E先輩と仲良くて、
女の子同志つるんでるからかな?

そんな風に軽く考えていた。

実際は、
付き合っていたT先輩と、
少しでも一緒に居たかったから、
泳げないけど、マネージャーなら……。
という事で、
皆に知られないように、
普段はべたべたしないで、
過ごしていたのだ。

だから、E先輩も、
C先輩の入部の理由を知らなかった。
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