私は初めから病気だったワケじゃない!!
部活の帰り、
kくんが、
Mくんと一緒にいた!

「あれ?
Mくんも部活の帰り?」

すると、Mくんは、

「うん……。」

と言って、
行こうとする。

「おい、M!
良いのか?」

kくんが、
可愛らしい声なのに、
男の子らしい言い方で、
Mくんを捕まえる。

「何がだよ〜!!」

Mくんが焦っている。

kくんとMくんは、
クラスが違うが、
よくつるんでいる。

「よ、ぴろちゃん。」

「あ、先輩!!
お疲れ様です!」

T先輩が帰った。

私も行かなくちゃ……。

「Mくん、kくん、また明日ね!」

「あ、瀬崎さん……。」

今思えば、
Mくんは、
私に告白しようかと、
していたのかもしれない……。

kくんは、
Mくんの気持ちを知ってて、
友だちとして、
告白に立ちあおうとしていた。

が、
T先輩の、
私を見つめる眼が、
全てを語っていたのかもしれない……。

コイツは俺の女だ!

って!!


次の日、
部活帰りには、
Mくんはいなかった。

kくんが、T先輩と一緒に出てきた。

「おい、Tもこっちか?」

「あ、はい。」

「ぴろちゃんもこっちだよな?」

「はい。」

私たちは歩き出した。

T先輩と一緒に歩いて帰るなんて!?

いつも先に帰ったふりするのに……。

T先輩と私の真ん中を
kくんが歩く。

私は、偽物の親子みたいに錯覚した。

「kはちっちぇ〜な、
手つないでやろうか?
ほらぴろちゃんも!!」

「え?
手つなぐ?」

私の手を
kくんは、さっと払った!

「やめろよ!」

可愛らしい声だが、
kくんの反応をみて、
私は、錯覚から覚めた!

kくんは、こう見えて、
同い年なんだ!!

他のクラスメートと一緒で……。


kくんをからかうのは、
先輩までで、
私までやっちゃダメだわ……。

kくんは、私とT先輩の事を
うすうす感づいたのかもしれない……。

でも、皆に言いふらす奴じゃなかった。
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