私は初めから病気だったワケじゃない!!

青天の霹靂

地域の中学の水泳部の大会が終わり、
私は、女子の先輩たちと帰った。

E先輩と、C先輩だった。

なぜか気まずい雰囲気。

その気まずい意味を
知ることになる。

「ぴろちゃん、
今日はお疲れ……。」

「Cちゃん!?
そうじゃなくて、
早く言った方がぴろちゃんのためになるよ!」

「でも……。」

「ね!
Cちゃんが言えないなら、
私が言う!!」

「?」

E先輩の剣幕に、
私は、おされていた!

「あのね!
Tくんは、
ぴろちゃんにちょっかい出してるけど、
やめた方がいい!」

「どうしてですか?」

「だって、Cちゃんと、
つきあっているの!!
マネージャーになる前からだって!!」

「え!?
C先輩と、つきあっていたのですか!?」

「そうよ!
Cちゃんが先に……。」

「そんな……!」

「ぴろちゃん、知らなかったの?」

私は、頷いた。

「私たちはさー!
もう引退で、
三年生だから、
受験勉強とかしないといけないの!!
Tくんもさー、
忙しくなるわけ!!
だから、
ぴろちゃんが、
Tくんから身を引いて、
あきらめてくれない?」

「ぴろちゃん、知らなかっただけだから……。」

「Cちゃんは、甘いわよ!
ふたまたかけていたんだわよ!
Tくんは!
キッパリ別れちゃった方が、
ぴろちゃんのためになるって!!」

「すみません……。
私、
全然知らなかった……の。」

突然襲った、青天の霹靂!!

C先輩と付き合っていたのに、
ふたまたかけていた……。

私は、どうすれば良いの!?


気がついたら、家に帰りついていた。

先輩たちと、
話した後、
E先輩にじゃあここで!!

と、手を振られて、
いつもの道にいたんだけれど、
どうやって帰りついたんだか、
よくわからなくなっていた。

T先輩と、別れる?

先に付き合っていた?

知らなかった!?

T先輩……。

好きなのに……。
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