私は初めから病気だったワケじゃない!!
そんな中、
クラスでの係り活動で、
男子がふざけて、
真面目にやってと、
私は連中を叱った。

ちょっと頭を冷やしに廊下に出た。

階段を降りて、
気がつくと、
1階の階段の裏にぶつかりそうになって、
驚いた!?

これ以上階段は無いのに、
見えない地下室にでも行くつもりか!? と、
自分で自分にツッコミしながら、
教室に戻ろうと、
階段を上がった。

あれ?

上がりすぎて、
屋上の扉の前に来ていた!?

屋上の扉には、
鍵がかかっていた。

おかしいな……。

また階段を降りる……。

降りすぎ、上りすぎになってしまって、
何度も往復していた!?

「ぴろ?」

クラスメートが、
声をかけてくれたので、
何往復かしていたみたいだったが、
教室に戻る事が出来た。

「大丈夫?
保健室行く?
なんか顔色悪いよ!!」

「保健室……。
うーん、
行きづらいわ。
席でちょっと休めば、
良くなるかも。」

「そう、
保健の先生、
厳しいからね〜。」

保健室は、
サボり場にならないようにするためか、
保健の先生は、
全く優しくなかった。

机に伏せて、
眼を閉じた。

てんかんの発作じゃないよね……。

私は、歩いて階段を上り降りしていた……。

でも、上り降りの途中で、
意識がなくて、
降りすぎたり、上りすぎて、
階段や、ドアに
ぶつかったりして、
気がつくのだから……。

今思えば、
睡眠時無呼吸症候群の患者さんが、
日中に事故を起こす、
居眠り運転に似ているような気がする。

身体は運転しているのに、
頭は寝ていて、
事故を起こした瞬間、
目覚めるという……。

主治医にこの事を話したら、

てんかんの発作ではないと、
言われた。

後日、ちょっと睡眠不足になっていた上に、
精神的なショックが引き金で、
たまにこういう症状になる生徒もいるそうだと、
美術部顧問の先生は、
おっしゃった。

普通の生徒でもいる症状なら、
病気のせいじゃないのね……。

最近薬の量を減らしているから、
そのせいかと思った。
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