私は初めから病気だったワケじゃない!!
てんかんという病は、
交通事故などで、
怪我して起きる場合と、
脳の中の傷とかが、
CTスキャンで判る場合と、
高熱とか、
光とかの加減とか、
原因が分かる場合と、
原因不明の場合などがある。

以前、ポ○モンの番組で、
攻撃の背景に使われた、
激しい点滅の光のため、
発作を全国同時に起こして、
救急車が、同時に出動した事件があった!

光源性てんかん
というもので、
激しい点滅の光で、
てんかんを起こすのは、
子どもだけでなく、
大人もまたいる事がわかり、
現在のアニメは、
部屋を明るくして、
離れて見て
とか表示されるようになった!

○ケモンは、
放送中止になりそうだったが、
全国のファンが、
止めないでコールを送り、
今でも人気番組だ!

携帯の光が虹みたいに綺麗に
ぴかぴか流れて光る画面を
見ているうちに、
発作を起こしたという患者さんのケースを
てんかん患者さんと親御さんで作られた会での
一般向け勉強会で、
聞いたことがある。

光の刺激が原因なのは、
個人差もあるが、
最近のメディアツールの発達したために起きるようになった訳だ。

私の場合は、
原因不明
脳内傷無し
異常無し
でも、大発作した!
という症状である。

大発作というのは、
意識を失う、
全身もしくは、
一部分の発作を起こすことだ。

意識を失なわないで、
発作を起こすてんかんもあるのだが、

ここは、
実話なので、
私の大発作のことだけ書いている。

てんかんには、
様々な症状があるということと、
その発作中の異様な様子から、
昔の人は、
「狐憑(つ)き」
とか言って、
加持祈祷の対象になった病気だと、
母から聞いた。

あの大発作中、
意識が無くなり、
意識が戻る瞬間までは、
私と感じている自分は何処にいるのか不思議〜?

ところで生物の共生というものがある。

細胞が集まって、
私たちが出来ている。

個々の細胞には、
進化の過程で、
単細胞の生物が、
集まって共生しているのだか、
個々の細胞に意識は有るのだろうか?

学者先生は、無いという考えだったが……。

私の発作中は、
意識が無い訳で、

夢とか全く見ないし、
臨死体験は無かった。

高名な脳科学者によると、
臨死体験プログラムが発動する分野が、
脳にあるらしいけど、
脳が異常になっているために、
正常に働かないのかもしれない。

発作を起こす直前から、
意識が戻る所に飛ぶように感じてしまうのだから、
そのまま意識が戻らないままや、
亡くなってしまった場合、
どうなるのか謎である。

私のようなケースは、
抗てんかん薬が効いていて、
飲み忘れなければ、
発作が起こらない。

だから半年に一度、
血液検査で、
血中濃度を調べる。
抗てんかん薬が、
血液中、どのくらいになっているのか、
基準以内なら、
問題ないけど、
いつも基準よりちょっと低い。

でも、発作が無いから、
低い値で押さえているから、様子を見よう。

こうして、毎月抗てんかん薬の投薬を受ける。

一年間に一回、
脳波検査を受ける。

三年したら、
「80%の患者さんは、
発作が認められなくなるので、
治りますよ!」

主治医にはそう言われて、
小児科に
高校二年まで通ってきた。

ずっと怪しい波形が、
眠りばなに出る。

健康な人でも出るけれど、
てんかん患者の投薬を止めるには、
リスクがある波形だ!!

こうして、6年が経ったワケだ!!
< 58 / 95 >

この作品をシェア

pagetop