私は初めから病気だったワケじゃない!!
体育の持久走で、
私は、風邪で休んだ分の単位が足りないから、
放課後補習で、
走る事になった。

やだ!!
すっかり忘れていた!!

私や、高橋ちゃん、大山ちゃんは、
持ち合わせが無くて、
午前帰りだと思っていたから、
皆お昼代を持ち合わせていなかった。

「まあ〜大丈夫だよ!!」

「ごめん、先帰るね。」

「うん……。」

私は、体操着に着替えて、
体育の持久走補習者と共に、
校庭に集まった。

学校の周りは、
畑や林道が広がっていて、
滅多に人が通らない。

だから、持久走の専用コースになっていた。

「よーい……。」

ピッ!!

体育の先生の笛に、
私たちは、
男女混合で、
走り出した。

おなかすいた〜。

ガマンして走ると、
いつもより速いペースになっていたみたいだ!!

周りに男子もいたせいか、
皆のペースが速かったので、
つられていた。

「良いぞ!!
瀬崎!
その調子!」

体育の先生の声が聞こえて、
あと1週……。

と思ったら、
まぶしい光が、
一瞬見えた!!

太陽!?

空!

あと1週という所で、
私は、後ろに倒れ込んでいた!!

たまたま運良く、
先生のいらっしゃった、
スタート&ゴール地点だった!!

私は、急に自分の身体が、
倒れてしまって、
意識が途切れていた!!


気がつくと、保健室だった!!


保健の先生は、
思わぬ時間外の患者発生で、
起きて大丈夫なら早く帰ってとばかりに、
事務的だった。

気持ち悪いが、
帰らなきゃ……。
私は、職員室に行き、
体育の先生に挨拶した。

「あの……。
途中で倒れたから、
また補習しないとだめですか?」

「もういい、もういい、
瀬崎はちゃんと走ったから、
気を付けて帰りなさい。」

私は、誰もいない教室で着替えて、
自転車こいで帰った。

めちゃめちゃ調子悪くて、
体育の先生にいただいたパンを
少しかじったけど、
復活しなかった。

後日お医者様には、
てんかんではなく、
立ちくらみと言われた。
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