私は初めから病気だったワケじゃない!!
翌日、日本史仲間に、
急な欠席を軽くなじられた。
彼女らに、連絡すべきだったが、
頭が回らなかった。

昨日は、日本史だったから、
席取りが大変だったようだ!!

次の週に、日本史仲間で、
お茶をした時に、
A氏が、席に着くなり、
ふざけていた!?

「てんかんの発作!?」

そう笑って言うA氏に、
私は、凍った!!

冷やかに無視をして、

A氏にノートを返した。

先週休んだ分のコピーを
とらせてもらったのだ。

この時から、A氏を恋愛対象候補から外し、
日本史仲間だけでいようと決めた!!

何かと便利だからだ!!

A氏のようなてんかん患者への偏見や、
差別心のある人の言動は、
私のような隠れ患者から見ると、
酷く傷つけられる。

隠れ患者だから、
見た目わからない。

「どこか悪いの?」

「頭!!」

と言うと、
冗談だと受け流される。

正確には、
脳神経系なんだけど、
私は、嘘は言っていない。

このまま、
てんかんが治らなかったら、
ずっと薬を飲み続けてゆかなくてはならない!!

持病を抱えたまま、
大学行けるのだろうか?

高卒の就職先は、
たかが知れている。

絶対大学に行かなくては!!

薬代すら自分で払えなくなる。

私は、近い将来、
自活して、
生きなければならない。

大学に行って、
どこかで働いて、
自活する。

結婚出来るかわからないけど、
薬の影響が無くなるまで、
赤ちゃんに、
影響が無くなるまで……。

先生は、坑てんかん薬を飲んでも、
元気な赤ちゃんを産んでいる患者さんは、
一杯いるとおっしゃるけれど、
まだ今は、再発したばかりだから、
薬の量が、
この半分にならないと、
影響があるので、
今は気を付けて欲しいと、
言われている。

また3年、また6年……。
ずっとまだかな?
まだ治らないのかな?
が、3年経ったら毎年続くのね……。

ずっと独身になるかもしれない。

だから、自分は一人で生きていけるようにしなくちゃ!

病気の事を理解してくれる男性に、
めぐり逢うなんて、
あるのだろうか?

結婚なんて、
無理なんだろうな……。
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