私は初めから病気だったワケじゃない!!
編集会議
部室は片付いたが、
難問山積だ!!
「あ〜もういやっ!!」
Sちゃんが叫ぶ!!
CAD科の宿題も、
大量みたいだ!!
CAD科はジ○リ作品の、
飛行機の設計図を作る時みたいに、
斜めの製図版に、
T定規を使うそうだ。
ぽるこや、
特攻隊の乗る戦闘機のような複雑な設計図は、
書かないものの、
ネジ、釘1本を
正確にトレーシングペーパーに作図するとか、
製図道具を
駆使しないといけないという。
Sちゃんが、部室で雄叫びあげる気持ちもわからないではない。
部活をやるのも、
なかなか大変になってきた。
私がデザイン科のグループワークで、
クラスメートと、
居残って、
話し合いをしなければいけなかったので、
部活に寄れなかった2回目の日に、
OO部長が、
景気よく梱包されたままの雑誌を処分させたという。
3回目の日に私が部室に寄ると、
半分雑誌が消えて、
足の踏み場が出来ていた♪
「今日もじゃんじゃん、
片づけようぜ!!」
「ねぇ、
ちゃんと何冊か残っているか、
確認したの?」
私は、嫌な予感がして聞いた。
「え?」
やっぱり、誰も確認しないで処分していた!?
「まず、雑誌を全て、
バックナンバー順に並べかえしない?
保存用の何冊か残して、
あとは処分できるじゃん?」
「あ〜そうだな……。」
案の定、
棚の2冊しか残っていない号が発生!?
「やべ〜、一昨日全部棄てちまった!!」
部室の前にうず高く積まれた雑誌の山は、
翌日には消えていた!!
掃除のオバサン方が、
苦労したに違いない!!
そんなこんなで、
部屋が片付いたが、
皆でバックナンバーを見ながら、
何を雑誌の記事にしたものか、
考えあぐねていた。
「やってみたい記事って、
すでに先輩が記事にしているぜ〜!」
Yくんが頭を抱えた。
私は、広告の授業で、
企画書という、
デザイン事務所が、
企業などに提出する資料を
教材に使っているのを思い出した。
発注元
コンセプト
ターゲット
カタカナ英語で、
オシャレな感じに聞こえて、
難しそうに見えるが、
こういったキーワードを提示した方が、
方向性がつけられて、
やり易い。
発注元は、専門学校の生徒――入学時に支払った予算から発行されている。
コンセプトは、専門学校生活に役に立つ――雑誌部の部員という学生視点による学校と学生に関した内容。
ターゲットは、専門学校学生。専門学校見学に来校した高校生や、浪人生――学校案内に補助的な資料にもなる。
こうしたキーワードに沿った内容にすれば良い。
とはいうもの……。
「学校行事とか、
何が有るのかな?」
全員1年坊主だと、
困るのは、
記事にできる行事がわからない事だ!!
「文化祭と体育祭があるみたい。」
バックナンバーの記事はそうだった。
「今年はどうなんだ!?」
何一つ手探りだ。
「これから俺らが、
自分の勉強と両立できる範囲で、
記事を書くしかねーな!!」
「はぁ〜……。」
ため息が出る。
「今までのバックナンバーから、
面白記事再掲載とか……。」
「ぴろさん、
何10冊あると思う?
100号までカウントダウン始まっているよ〜!」
「98号が最新!?
って、初めての99号出した次ので100号!?」
「ギャー!!」
何も知らない1年坊主だけで、
2冊目は、100号記念の特集記事を
考えるの!?
せめて来年にして欲しかった!!
「先生を交えた編集会議まで、
記事を考えてきて!」
OO部長が、
頭をかきながら言った!!
「編集会議っていつやるの?」
「今度の月曜か水曜に、
全員集まれる日だと!!」
「分かった!!
月曜か水曜な!」
うず高く積まれた廃棄雑誌の山を尻目に、
部室の戸締まりをして、
今日はお開きになった。
難問山積だ!!
「あ〜もういやっ!!」
Sちゃんが叫ぶ!!
CAD科の宿題も、
大量みたいだ!!
CAD科はジ○リ作品の、
飛行機の設計図を作る時みたいに、
斜めの製図版に、
T定規を使うそうだ。
ぽるこや、
特攻隊の乗る戦闘機のような複雑な設計図は、
書かないものの、
ネジ、釘1本を
正確にトレーシングペーパーに作図するとか、
製図道具を
駆使しないといけないという。
Sちゃんが、部室で雄叫びあげる気持ちもわからないではない。
部活をやるのも、
なかなか大変になってきた。
私がデザイン科のグループワークで、
クラスメートと、
居残って、
話し合いをしなければいけなかったので、
部活に寄れなかった2回目の日に、
OO部長が、
景気よく梱包されたままの雑誌を処分させたという。
3回目の日に私が部室に寄ると、
半分雑誌が消えて、
足の踏み場が出来ていた♪
「今日もじゃんじゃん、
片づけようぜ!!」
「ねぇ、
ちゃんと何冊か残っているか、
確認したの?」
私は、嫌な予感がして聞いた。
「え?」
やっぱり、誰も確認しないで処分していた!?
「まず、雑誌を全て、
バックナンバー順に並べかえしない?
保存用の何冊か残して、
あとは処分できるじゃん?」
「あ〜そうだな……。」
案の定、
棚の2冊しか残っていない号が発生!?
「やべ〜、一昨日全部棄てちまった!!」
部室の前にうず高く積まれた雑誌の山は、
翌日には消えていた!!
掃除のオバサン方が、
苦労したに違いない!!
そんなこんなで、
部屋が片付いたが、
皆でバックナンバーを見ながら、
何を雑誌の記事にしたものか、
考えあぐねていた。
「やってみたい記事って、
すでに先輩が記事にしているぜ〜!」
Yくんが頭を抱えた。
私は、広告の授業で、
企画書という、
デザイン事務所が、
企業などに提出する資料を
教材に使っているのを思い出した。
発注元
コンセプト
ターゲット
カタカナ英語で、
オシャレな感じに聞こえて、
難しそうに見えるが、
こういったキーワードを提示した方が、
方向性がつけられて、
やり易い。
発注元は、専門学校の生徒――入学時に支払った予算から発行されている。
コンセプトは、専門学校生活に役に立つ――雑誌部の部員という学生視点による学校と学生に関した内容。
ターゲットは、専門学校学生。専門学校見学に来校した高校生や、浪人生――学校案内に補助的な資料にもなる。
こうしたキーワードに沿った内容にすれば良い。
とはいうもの……。
「学校行事とか、
何が有るのかな?」
全員1年坊主だと、
困るのは、
記事にできる行事がわからない事だ!!
「文化祭と体育祭があるみたい。」
バックナンバーの記事はそうだった。
「今年はどうなんだ!?」
何一つ手探りだ。
「これから俺らが、
自分の勉強と両立できる範囲で、
記事を書くしかねーな!!」
「はぁ〜……。」
ため息が出る。
「今までのバックナンバーから、
面白記事再掲載とか……。」
「ぴろさん、
何10冊あると思う?
100号までカウントダウン始まっているよ〜!」
「98号が最新!?
って、初めての99号出した次ので100号!?」
「ギャー!!」
何も知らない1年坊主だけで、
2冊目は、100号記念の特集記事を
考えるの!?
せめて来年にして欲しかった!!
「先生を交えた編集会議まで、
記事を考えてきて!」
OO部長が、
頭をかきながら言った!!
「編集会議っていつやるの?」
「今度の月曜か水曜に、
全員集まれる日だと!!」
「分かった!!
月曜か水曜な!」
うず高く積まれた廃棄雑誌の山を尻目に、
部室の戸締まりをして、
今日はお開きになった。