私は初めから病気だったワケじゃない!!

こうして……。

OO部長が、
皆で作った第1号になる雑誌の発行を待たずに、
学校を辞めてしまった。

情報学部の勉強内容に、
ついていけないと、
感じたのか?

不明だけど……。

私は、T先生に見てもらおうと、
雑誌の発行に全力を尽くした。

『男ノ書クト聞ク書ヲ女人ナル小人書カント欲ス。聞ク説ク女人ト小人養イ難シト。以為我ハ女人ニシテ小人也。然ラバ則チ猶養イ難シト。初心者四名未ダ知ラザル事共ト失敗ト数多有リ。暗中模索スルコト幾許ゾ。光陰矢ノ如クニシテ秋過ギニケリ。〈漢文娘ぴろ〉』
編集後記に書いたのは、
T先生へのメッセージ♪

漢字ばかりで読みにくいから、
誰も読まないかもしれないけど♪


2年間の受験生活の続きのような毎日で、
専門学校の授業と課題には、
落ちこぼれないでやっていけた。

T先生には、
夏休みの宿題で、
モデルになってもらって、
一眼レフという、
本格的なカメラで、
先生を撮らせてもらった!!

暗室で引き伸ばし、
私のお宝写真とした♪

T先生には、私の作品を読んでもらって、
先生への想いと、
持病を抱えている事実と、
下手な漫画とを
見てもらったりした。

「貴女は、漫画家よりも、
文章の才能があります。
この程度の絵を描ける人は沢山います。
絶対文章を伸ばした方が、
俺は良いと思うな!」

と、漫画の感想を頂戴した。

でも公募に応募しても、
入選したことがない。

新聞とかなら掲載されたりしたことは有るけれど……。

また、タイポグラフィーの課題で、
詩を書いた。

その時の先生がこの専門学校の卒業生で、
本業は詩人。

詩人先生に影響受けて、
私は、詩を書くようになった。


   みがわり


あの
想い人にどこか似てるから

つい、黒い瞳

まともにむけて

みつめてしまう。

あなた
想い人じゃないあなたは

何も知らずに

にこにこしてる。


※想い人はT先生。
活版印刷で組版して印刷した♪

私の10代最後の日々は、
こうして過ぎていった。
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