ハウ・トゥー・GET・ザ・チョッコレイト☆
「ここが、父さんの控室ね!」
凛子に連れられ、おじさんの控室にやってきた。
「おお、凛子とジローくん。今日はありがとうな!」
「いえいえ、これ、試合前で申し訳ないんですが、花束です」
俺は、さっき凛子と一緒に買った花束をおじさんに渡した。
「おお、ありがとうな。これは、二人で?」
「はい。二人で選んで、お金を出し合って買いました」
本当は嘘。
有無を言わさずに俺が全額、1800円を支払わされた。
「そうか。凛子、こんなことになってすまない・・・」
おじさんは本当に申し訳なさそうに凛子に謝る。
しかし、凛子は、笑顔で、
「ううん。頑張ってね!」
そう言った。