ハウ・トゥー・GET・ザ・チョッコレイト☆
俺は、急いで着替え、凛子と合流した。
凛子は、柄にもなく泣いていて、俺を見つけるなり、思いっきり抱き付いてきた。
「ジローぢゃん・・・ありがど・・・」
こいつも佳祐と同じような泣き方するんだな・・・
あと、腰が痛い。締まってる、締まってる!!
そして、凛子が泣き止むのを待って、俺達はおじさんの控室を尋ねた。
「いやー、最後の雄姿とか言っちゃったけど、もう20年頑張ることにしたよ、あはははっ」
まあ、何はともあれよかった、よかった。
俺は、おじさんの顔を見るなり、再び泣き出した凛子を連れて、控室を出ることにした。
その去り際、おじさんは、俺に耳元で、
「ありがとう」
と言ったのを聞いて、ばれていたんだと気付いた。
でも、家に帰って、おじさんにあんなこと言って、しかもそれが俺だってばれてたってことに気づいた時、
ちょっとぞくっとした。