ハウ・トゥー・GET・ザ・チョッコレイト☆
凛子と玄関口で分かれ、教室に着くと、いつもの馬鹿3人が神妙な面持ちでロッカーの上に座っていた。
「どした?」
3人とも俺の顔を見るなり、今にも抱き付いてきそうな目をした。
「ジロー・・・お前、知ってるか?」
「何を?」
「バレンタインだよ、チョッコレイトだよ・・・」
「知ってるも何も、これをゲットしようって・・・」
「あのさー、そのバレンタインデーなんだけださー」
「なんだよ、元気・・・」
「フッ、サタデー・・・」
「はあ?」
「そうなんだよ、サタデー。つまり、土曜日なんだよ・・・」
「何が?」
「「「バレンタインデーが!!」」」