ハウ・トゥー・GET・ザ・チョッコレイト☆
「ぐ、グッモーニング、ジロー!」
佳祐は、すでに学校に来ていた。
「オウ!チャ、チャントヤッテキテルデスネ!」
佳祐の頭を確認する。
完璧、真っ金金だ。
昨日の昼休みの会議で、あの変人、外人、でもイケメーンのハンスに近づくためには、どうすればいいかについて話したが、その着地点は・・・
ずばり、髪の色を同じにしてしまうことだ!
ハンスは、金髪だから、モテているに違いない。
そう。
あいつから金髪を取れば、本当に変な外人というものしか残らないのだ。
「あ、アッレレェー?トコロテンデ、元気ハー?」
馴れないハンス語で佳祐に聞くと、佳祐は、指を差し、その方向を見てみた。
でっかい体の巨漢が髪色を赤に染め上げ、さらにレンズまで黒いメガネをかけていた。
「げ、元気?」
振り向く巨漢。
「アアァン!?なんだ、ジローさんじゃねえですか!」
いやいや、元気、それ違う。