ハウ・トゥー・GET・ザ・チョッコレイト☆
「あ・・・ども」
生徒会室に行く途中に影の薄い、憂と鉢合わせになった。
「・・・生徒会室ですか?」
「まあな」
「・・・そうですか。なんか、なんか不吉な予感が・・・」
「じょ、冗談やめろって!」
憂がまるで呪われたかのように鳥肌をスッと見せながら話す。
腕、白いな。
「・・・佳祐さん、靴紐、千切れています」
「えっ?」
見ると、佳祐の靴紐が本来ならあり得ないようなところから千切れていた。
「・・・あ、今、元気さんをカラスが見て鳴きました」
「うそ?」
憂の差す方向に1羽のカラスがいた。
「・・・あ」
今度は何だ?
「・・・く、黒猫が横をよぎりました」
「って、なんで黒猫が校内をウロウロしてるんだよ!」
「・・・まあ、ご無事を祈ってます」
大袈裟だな・・・でも、そんなことも憂が話すとおぞましさが増してくる。