ハウ・トゥー・GET・ザ・チョッコレイト☆
「ジローちゃん、グレちゃダメだよ!確かに、ジローちゃんは、馬鹿で変態でどうしようもないクズ人間だけど、煙草とか吸う不良なんかになっちゃダメー!」
凛子よ。
すごい言いようだな。
俺は、タップをして、呼吸を整えた。
「不良になるんじゃなくて、ハンスだよ」
「はあ?ハンス?」
割り込むように佳祐が説明する。
「つまりは、ハンスになって、それでバレンタインデーにチョッコレイトをゲットしようってそういうことなんだよ」
それを聞いた凛子はほっとしたような顔を見せ、俺の背中をバシバシ叩きながら、
「なんだなんだ、まあ、ジローちゃんがそんな悪の道に進むわけないもんねー心配して損したよ、あははっ」
俺達に背中を見せ、行ってしまった。