ハウ・トゥー・GET・ザ・チョッコレイト☆
こうして俺たちは、手分けして探すことになった。
俺の担当の四階は、基本的には、音楽室や、美術室といった類の教室が並ぶ。
授業でいくつかの部屋は使われていたが、黒猫らしき動物はなかなか見つからない。
「あの時は、綺麗に横切ってくれたのにさ。"のいたのいたー!"って感じで」
チャンスは二度も訪れない。
そういうことなのだろうか。
そういえば、憂と出会った時も、この四階で生徒会室のすぐ近くだった。
遠くへ行ってないとしたら、多分、この階にいるはずなんだが・・・
試しに、ニャーとでも鳴いてみようか。
いやいや、いくら馬鹿な俺とはいえ、そんなことは・・・
んあ?誰が馬鹿だコノヤロウ!