ハウ・トゥー・GET・ザ・チョッコレイト☆
「でも、そんなにいいもんじゃないですよ・・・」
青葉ちゃんが急に寂しそうな表情を見せる。
ここは慰めないと・・・
なんて言ったって、俺は、エンターテイナーだからな。
どんな状況でも、何なら葬式でも盛り上げなければいけない。
「そうかな?俺ん家なんか母さんの料理、あんまうまくねーし、揚げ物ばっかだし、ピーマン嫌いなのに毎日食わされるし、なんなら弁当に海苔で"バカ"って書かれてるときあるし、青葉ちゃんが羨ましいよ」
どうだ。
決まっただろう。
特に、海苔で「バカ」のところとか。
まあ、実際は、「バカ」じゃなくて「エロ本」の文字にハートだったんだけど、それは言えない。
「いえ、でも、お母さんにご飯作ってもらえるってやっぱり、羨ましいですよ・・・」
さらに元気なくしてしまった。
佳祐とハンスにおしりを思いっきりつねられる。
わかってんだよ、俺だって・・・