Dream。~君と私の応援歌~
「あいつは、兄貴のことが好きなんだ。俺が告白してもフラれるだけだって」
そう。あいつは兄貴を心の底から好きなんだ。
そんな感情に俺が入る隙なんてない。
「兄貴って……。詠斗先輩だろ?お前、そんなこと言ってるとマジで一生告白できねえぞ」
一輝が全てを見通したように言う。
「男ならドーンとしねえと!まあ、最近は草食系男子が流行ってるらしいけどな」
裕也がニコニコと言う。
全く、こいつらは……。
「よしっ!こうなったら、俺らが協力してやるぜ!」
亮と裕也、一輝はどうしても俺と雫をくっつけたいらしい……。