Dream。~君と私の応援歌~
放課後になっても、雨は止まずに降り続けている。
俺たちは部室で筋トレをしていた。
「やまねーな。雨……」
窓の外を見ながら呟く広場先輩。
熱血の広場先輩はきっとグラウンドを走り回りたいんだろう。
「くっそー!こうなったら、腕立てでも何でも200回してやるー!」
超高速で腕立てを始めた広場先輩。
「広場先輩。腕痛めないでくださいね」
2年の五十嵐勇人(いがらしはやと)先輩が心配そうに広場先輩に駆け寄る。
「勇人ー!大丈夫だって!広場の腕は鋼鉄でできて……」
「いってー!!つったー!!」
「ええええっ!?」
「おい!マネージャー……」
「心春先輩ならまだ来てませんよ。進路報告がどうこうって……」
甲斐先輩がニッコリ笑いながら言う。