Dream。~君と私の応援歌~
「でも風邪なんて引いたら全部台無しだよ。打撃練習なんて今度すればいいの。来週は晴れるって言ってたし……。」
「……選手権大会まであとすこしだから、焦ってんのかもな。俺」
「大丈夫だって。焦っちゃダメだよ。選手権大会、応援に行くからね」
「……ありがとう。」
雫が笑った。
その瞬間、ドキッと心臓が跳ねる。
やっぱ、俺。好きなのか?
こいつのこと。
「……あの、さ」
「……ん?」
言うなら、今しかねえよな。
「俺、お前のこと……す……」
「雫ー!湊くーん!」
俺の言葉を遮るように心春先輩が走ってやって来た。