Dream。~君と私の応援歌~
すると、心春が私の肩に手を置いた。
「そんなこと言ってる暇ないよ。また、詠斗くんみたいに、失ったらどうするの?いつ雫の前からいなくなるのか、わかんないんだよ?」
そのときの心春の目が、すごく真剣で私は引き込まれてしまった。
「……私ね、綾野くんのことがずっと好きだったの」
「……え?」
初めて聞いたそれに、私は一瞬固まり「ええええっ!」と大声で驚いてしまう。
「ほほほほ、ほんとなのっ!?心春!」
「嘘ついてどうするのよ」
心春がくすっと笑う。
だって、心春が湊くんのこと好きだっただなんて……。
何も言えずに口をあんぐりと開けていると、心春がすこし悲しそうな目をした。