Dream。~君と私の応援歌~
愛想笑いしてうなずくと、男子生徒が「名前は?」と聞いてきた。
「あ、片瀬雫っていいます……」
その瞬間、男子生徒の顔がすこし曇ったようだったけど……。
気のせいかな?
「じゃあ、片瀬さん。そこの数式間違ってたから書き直したよ」
「えっ!!?」
慌てて机の上にあったプリントを、確認するとたしかに書き直されてる。
「ほんとだー。でも、なんでこんな答えになるのかな……」
一人でブツブツ呟いてると、男子生徒は私の手からプリントを取り上げた。