Dream。~君と私の応援歌~
「裕也のギャラリーもいるさ。きっと」
勇人先輩がニッコリ笑いながら言う。
「そういう見え見えの冗談いりませんよ。心が痛くなる」
と言いながらも、「いたらいいな」なんてニヤニヤしてやがる。
そういえば、俺があいつに告白したこと、裕也たちって知らないよな。
まあいいか。聞かれてないし。
「甲斐先輩ー!もう一度おねがいします!」
バットを構え、ボールに集中する。
周りの音が聞こえなくなる。
深呼吸して、バットを振る!!