Dream。~君と私の応援歌~


「わかった。ならこの告白は……」


「だから!!」


俺の言葉を雫が大声で遮った。


ギャラリーの女子たちや、裕也たちの注目が一気に集まる。


「湊くんが詠斗を超えられるって私は信じてるから……。だから、私とお付き合いしてください!お願いします!!」


勢いよく雫が頭を下げた。


騒ぎ始めるギャラリー。


そんな声も聞こえなくなるくらい、俺は呆然としていた。


告白、されたのか?俺。


告白したのは俺なのに。


裕也がやって来て、俺をこづいた。


ハッとして、雫をみる。


雫は頭を下げたままだ。

< 133 / 326 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop