Dream。~君と私の応援歌~
「どこに当たっても全力でやる」
「おっ!かっけーな。片瀬先輩のためにか?」
「……」
無言で亮をにらみつけてから、俺は心春先輩の横に座っている雫をみた。
どこか緊張した面持ちで透先輩を見ている。
別にお前が試合に出る訳じゃないのに。
きっと俺たちと同じ気持ちでいてくれてんだな。
そう思うと、すごく嬉しかった。
「おい。湊。聞いてるのか」
透先輩に言われ、俺は慌てて「すみません」と謝る。