Dream。~君と私の応援歌~
「……兄貴は忘れなくていい」
「えっ?」
なんで私が詠斗のこと考えてるって……。
「わかるよ。お前の考えてることくらい。お前も兄貴も分かりやすい」
笑いながらそう言うと、湊くんが真剣な目で私をみた。
「今は、兄貴を忘れなくていい。でも、いつか忘れさせてやるくらいに俺がお前を惚れさせる。覚えとけよ」
そんなカッコいい言葉。
言われちゃったら……。
「うん……」
それしか言えなくなっちゃうじゃん。