Dream。~君と私の応援歌~
家に帰ると、私はベッドに座ってギターを取りだした。
弦をならし、音を奏でる。
「湊くんに歌、プレゼントしたいな。」
私にできることって言ったら、このくらいしかないもん。
詠斗は私の歌を聞くと、必ず言ったんだ。
『ありがとう。お前の歌、大好きだよ』
湊くんにも言ってもらいたい。
大好きな人に、自分の大好きなことを、大好きって言ってほしい。
「作ろうかな……」
そう呟いて、私は作詞するときに使ってる『作詞ノート』を開いた。
そのとき。